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2014年10月21日

見て食べて! 特別展示と特別メニューで食料自給率を考える!

9月8日~12日に農林水産省の『消費者の部屋』で開催された、特別展示『おいしい国産でもっと元気に!~フード・アクション・ニッポン~』を取材してきました。

「フード・アクション・ニッポンの活動を紹介するです~!」(こくさん)
「フード・アクション・ニッポンの活動を紹介するです~!」(こくさん)

消費者が利用できる本省内の『消費者の部屋』

特別展示『おいしい国産でもっと元気に!~フード・アクション・ニッポン~』の展示場所である農林水産省の『消費者の部屋』は、消費者の方々とのコミュニケーションを深めるために、農林水産行政や食生活などについての情報提供を行っている本省北別館1階に設置された部屋。本省内にありながら一般の消費者が自由に入ることができ、食生活や農村・漁村など、農林水産業に関する幅広いテーマを取り上げた特別展示には、これまで延べ200万人を超える方々が来場しています。 また、消費者の方々からの質問や相談を受け付けたり、小・中学生の総合学習に利用できるよう食料・食生活についての図書やパンフレット、統計資料などをそろえています。
今回は、食料自給率の向上に向けて国産農産物等の消費拡大を推進する取組であるフード・アクション・ニッポンの特別展示が5日間、開催されました。

フード・アクション・ニッポンの活動を紹介

フード・アクション・ニッポンの紹介コーナー
フード・アクション・ニッポンの紹介コーナー

特別展示の会場では、フード・アクション・ニッポンのさまざまな活動がパネルやツールで紹介されていました。フード・アクション・ニッポンとはどんな取組なのか、どんな活動があるのか、私たちが一緒に取り組めることは何か、などを分かりやすくPR。

推進パートナーの商品がズラリ。すべてフード・アクション・ニッポンのロゴマーク入り
推進パートナーの商品がズラリ。すべてフード・アクション・ニッポンのロゴマーク入り

併せて、推進パートナーである食品メーカーや流通など各社の取組として、フード・アクション・ニッポンのロゴマークが入った商品が会場に集められました。このロゴマークは、フード・アクション・ニッポンの趣旨に賛同した推進パートナーにしか利用できないもので、その商品を通じてどのような運動に参加しているかを表明するコピーが明示されています。

国産果実を使った飲料をプレゼント!
『日田(ひた)の梨』と『山形育ちのラ・フランスSparkling』
『日田(ひた)の梨』と『山形育ちのラ・フランスSparkling』

展示内容にヒントが隠されている3問のクイズと6項目のアンケートを行っていました
展示内容にヒントが隠されている3問のクイズと6項目のアンケートを行っていました

今回の展示では、フード・アクション・ニッポンや展示内容に関わるクイズに正解した方々に国産果実を使った飲料がプレゼントされていました。
そのひとつが『日田(ひた)の梨』。大分県日田市で収穫された梨の果汁を使用し、梨のみずみずしいおいしさが味わえます。もうひとつが『山形育ちのラ・フランスSparkling』。山形でとれたラ・フランスのとろけるような甘みと芳醇な香りに、炭酸で爽快感を加えました。もちろん、これらにもフード・アクション・ニッポンのロゴマークが「国産果実を応援します」のメッセージとともに入っています。

食堂では国産食材を使った特別メニューを提供

今回取材にご協力いただいた麻王さん
今回取材にご協力いただいた麻王さん

今回の特別展示にあわせて、農林水産省内4ヵ所の食堂でも国産食材を使った特別メニューを提供するというコラボレーションが実現しました。見て、食べて、食料自給率について考えられるイベントとなっています。
担当者の農林水産省大臣官房食料安全保障課の麻王さんにお話をうかがいました。
「来場した方々が実際に食べながら食料自給率のことを意識してくれるようにと、食堂に協力のお願いをしてまわりました。その結果、4店が協力してくれることになり、食料自給率100%は無理でもできる限り国産食材を使おうと、一緒にメニューも考えました」

それでは、4店の特別メニューを紹介してもらいましょう。

「おいしそうな揚げ茄子さんがカレーにのってるです~」(こくさん)
「おいしそうな揚げ茄子さんがカレーにのってるです~」(こくさん)

まずは本館屋上にある『屋上喫茶』へ。ここでは期間中、日替わりで食材を変えた国産食材カレーを提供していました。取材した日は『揚げ茄子カレー』。茄子は茨城県産、玉ねぎは北海道産、豚肉は福島県産、米は岩手県産で、トータルの食料自給率は55%です。他の日のメニューはだいこんカレー、ポテトカレー、夏野菜カレー、ミニチキンカツカレーです。

岩手県産の地鶏を使った『国産地鶏のハーブ焼き』
岩手県産の地鶏を使った『国産地鶏のハーブ焼き』

次は本館地下1階の『第一食堂 北の大地』へ。岩手県でのびのびと育った国産地鶏の菜彩鶏(さいさいどり)を使用した『国産地鶏のハーブ焼き』です。肉厚でジューシーなおいしさを活かすため、シンプルに岩塩とハーブで焼き上げました。野菜も含めて食料自給率は78%です。

北海道産のサロマ牛を使った『国産牛すじの洋風煮』
北海道産のサロマ牛を使った『国産牛すじの洋風煮』

今度は南別館地下1階の『北のグリル』へ。北海道産のサロマ牛の牛すじを赤ワインでじっくり丹念に煮込んだ『国産牛すじの洋風煮』は、口の中でとろけるぐらい柔らかな牛すじとまろやかなソースが楽しめます。ジャガイモやミニトマトなどの野菜とあわせて食料自給率は62%です

「お野菜もたくさんでとってもヘルシーです~」(こくさん)
「お野菜もたくさんでとってもヘルシーです~」(こくさん)

最後に『消費者の部屋』の隣にある『咲くら』へ。ここは、イベントの有無に関わらず、いつも一般の消費者が利用できる食堂です。安心、安全、健康に気を配って健康食材のゆばを使った『国産季節野菜ゆば丼』を開発しました。たっぷりの野菜とゆばをのせたどんぶりで、カツオ・昆布のだしをしっかり効かせたやさしい味わいです。大豆とニンジンが北海道産、カボチャは群馬県産、サツマイモとハスが千葉県産、三ツ葉が埼玉県産、しめじが三重県産、たまごが青森県産、そして米は宮城県産で、トータルの食料自給率は59%です。

こうした食堂の取組と、来場者が食堂で特別メニューを食べることで、食料自給率の向上に貢献しているのです。期間中の来場者は1,078人、そして食堂は特別メニューを食べる方々で大盛況だったようです。

みんなで食料自給率を考えよう!

日本は多くの食料を海外からの輸入に頼っています。また、国内の農業に携わる方々は高齢化が進んでいます。そして、昭和40年度には73%あった日本の食料自給率は、平成25年度には39%まで低下しています(数値はカロリーベース)。
こうした中、フード・アクション・ニッポンは日本の食を次の世代に残す、創るために、食料自給率の向上を目指してさまざまな活動をしています。
でも、食料自給率を高めていくためには、企業・団体の取組だけではなく消費者のみなさま一人ひとりが力を合わせることが重要です。まずは今回のような国産食材に関わるイベントに参加して食料自給率について考えてみる、そしてさまざまな取組を知って試したり応援する、日々の暮らしの中で国産食材を積極的に選んで食べる、など、みんなでできることから始めてみませんか?

(Mogu・Maga編集部)