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2014年7月29日

農業はおもしろい! 「ベジアナ」の小谷あゆみさんをインタビューしました!!

今回、「FANバサダー」に任命された小谷あゆみさんに、農業に対する想いと農業に関わる活動内容についてお話を伺いました。

小谷あゆみ(こたに あゆみ)
小谷あゆみ(こたに あゆみ)

野菜をつくる「ベジアナ」として食と農業、地域福祉・介護などに関する執筆、講演を行い、NHK Eテレ「ハートネットTV 介護百人一首」では司会を務めている。農林水産省 食料・農業・農村政策審議会畜産部会および農業農村振興整備部会臨時委員としても活躍中。ご自身のブログ「ベジアナあゆの野菜畑チャンネル」では、ベランダ菜園の様子や取材先の農家の紹介、おいしい食材など、食と農に関わるさまざまな情報を配信している。

この度フード・アクション・ニッポンでは、個人で国産農産物等の消費拡大につながる積極的な活動を行っている方の中でも特に、フード・アクション・ニッポンと連携しながら、さらなる国産農産物等の消費拡大を目指して取り組む模範となる方を「FANバサダー」として任命させていただくこととなりました。
その栄えある1人目の「FANバサダー」としてご就任いただいた小谷あゆみさんをご紹介いたします。

菜園歴15年!農業は喜びと感動がいっぱい!
―――野菜づくりを始めたきっかけは何だったのでしょうか?

「石川テレビでアナウンサーをしていた頃に、ニュース番組の企画として金沢市民農園での野菜づくりと棚田での米づくりを体験しました。これが農業との出会いです。初めてキュウリの黄色い花を見つけたときは大喜び!成長への感動や新しい発見を体験したことで、すっかり農業にハマってしまい、企画が終了してからも個人的に農園を借りて野菜づくりを続け、菜園歴は15年になります」

―――その後、フリーのアナウンサーとして上京してからも、野菜づくりは続くんですね。

ビルの谷間で収穫された野菜たち
ビルの谷間で収穫された野菜たち

「そうです。東京ではビルの谷間の区民農園を借りました。3坪ある畑に、夏はキュウリ、ナス、トマト、ゴーヤ、トウモロコシなど、冬はホウレンソウ、春菊、大根、ニンジンなど、本当にたくさんの野菜をつくっていました。夏の野菜に関しては食料自給率100%でしたよ!(笑)」

―――お仕事の合間に農作業をやるのは、たいへんではないですか?

ビルの谷間にある農園でもいろいろな野菜が作られ、 新しい発見や感動・癒し等さまざまな体験ができるのですね。
ビルの谷間にある農園でもいろいろな野菜が作られ、
新しい発見や感動・癒し等さまざまな体験ができるのですね。

「それが、楽しくて楽しくて!どんなに疲れていても、農園に行って雑草をとったり、虫を駆除したり、うね(畑で作物を作るために細長く直線状に土を盛り上げた所のこと)を整えたりしていると、あっという間に2時間くらい。夢中になって仕事の疲れなんてふっとんでしまいます(笑)。ゴーヤが熟れすぎて実が割れてしまったり、収穫しそびれたキュウリが巨大化して呆然としたりと失敗もあるけれど、それもまたおもしろい。熟れすぎて割れたゴーヤの種は赤くて、食べるとすごく甘い!なんていう失敗からの新しい発見もあり、クリエイティブな刺激があり、感動があり、癒しあり。そして、収穫した野菜は新鮮でおいしい!野菜づくりはいいことづくめです」

―――そんな野菜づくりの素晴らしさを、日々ブログで発信していますね。

ベランダ産とれたてミニトマト
ベランダ産とれたてミニトマト

「野菜を育てるおもしろさをぜひみんなに伝えていきたいなと思って2005年に始めました。現在は世田谷でベランダ菜園をしていますが、ミニトマトができた!とかゴーヤがやっと小さな実をつけはじめた!とか、感動の毎日です。菜園歴15年の“ベジアナ”として楽しい野菜づくり情報を発信しています」

全国の生産者と都会の消費者をつなぎたい!

小谷さんは、全国の生産地を取材して雑誌にコラムを書いたり、各地で農業や食育をテーマに講演したり。農業の素晴らしさを多くの人々に伝えたい、全国の生産者と都会の消費者をつなげたい、という想いからさまざまな活動をしています。
最近では、期間限定で開催された東京・渋谷ヒカリエ内にあるシアターテーブルとグルメブロガー集団「たべあるキング」のコラボレーション企画で、オリジナル野菜メニューのプロデュースをしていました。そのメニュー名は「七色トマトとキラキラきゅうりのときめき七夕サラダ」。聞いただけでもワクワクするメニューですね。

―――このメニューの野菜たちも小谷さんが選んでいるのですね。

みためもきれいでおいしそうです~! じつはまんなかにハートのキュウリさんもかくれてるです!(こくさん)
みためもきれいでおいしそうです~!
じつはまんなかにハートのキュウリさんもかくれてるです!(こくさん)

早速いただいてみると、トマトの酸味と新タマネギのピューレの甘みが絶妙。見た目は夏らしい爽やかさですが、味はしっかりコクがあっておいしいです!
そして、カラフルなトマトとかわいいキュウリは、生産者のこだわりが伝わってきます。
このメニューは、まさに小谷さんが取り組んでいる“生産者と消費者をつなぐ”絶好のチャンスとなったのではないでしょうか。

みんなで野菜をつくって農業をリスペクトしよう!
―――こうした活動から小谷さんは「FANバサダー」に就任されたわけですが、今後「FANバサダー」としてどういった活動をお考えですか。

農業への熱い気持ちを語る小谷さん
農業への熱い気持ちを語る小谷さん

「太陽と大地と水の恵みへの感謝、農作物を育てる大変さ、実りの喜びなど、自分で野菜づくりをしてみると農業の奥深さが分かり、リスペクトするようになります。また、全国の生産地を訪ねてみると、高齢のご夫婦が元気に仲よく畑仕事をしていたり、若い人たちが跡継ぎになって頑張っていたり。日本の農家を応援しながら、国産の農作物を大切にいただこう!って気持ちになります。

都会に暮らす消費者も、野菜づくりを体験することで農業の価値に気づき、農業をリスペクトする社会になると考えています。そのためにまず、自分からブログやエッセイ、講演などを通して農業のおもしろさや産地の様子などを発信し続けていきます。「FANバサダー」としてこうした発信を通して都会の食卓と農家を橋渡しするのが私の役割ではないかと考えています」

―――まず消費者である私たちが始められることは何でしょう。

朝ベランダでとれたばかりの新鮮野菜
朝ベランダでとれたばかりの新鮮野菜

「“地産地消”ならぬ“友産友消”がいいと思うんです。友達がつくった野菜は、心のこもった生産履歴があります。育てた想いが伝わって、おいしくいただけます。そして、自分も野菜づくりに挑戦して友達におすそわけする・・・そんな楽しい輪を少しずつでも広げていきましょう!」

今日もご自身がベランダ菜園で収穫したミニトマト、ピーマン、バジルを持ってきてくださいました。その色艶の美しいこと!早速、今晩のおかずに使わせていただきます。

農業の楽しさや小谷さんの農業への想いをうかがい、とれたての野菜をいただいて、私も農業の価値を広げる輪のほんの一部になれれば、と実感しました。
まずは、ベランダでバジルと大葉を育ててみます!

(Mogu・Maga編集部)