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2014年12月17日

フード・アクション・ニッポン アワード2014 表彰式&展示会に行ってきました!

今回で6回目を迎える『フード・アクション・ニッポン アワード2014』の表彰式と、受賞団体のブースが並ぶ展示会を取材してきました。

大賞、各部門の最優秀賞を受賞された方々が勢揃いしました。皆さん、おめでとうございます!
大賞、各部門の最優秀賞を受賞された方々が勢揃いしました。皆さん、おめでとうございます!
国産農林水産物の消費拡大に寄与する取り組みを表彰

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国産農林水産物の消費拡大に寄与する事業者、団体などの優れた取り組みを表彰する『フード・アクション・ニッポン アワード』。今年度で6回目となるアワードに寄せられた応募数は、なんと992件に達したそうです。この中からどの事業者、団体がどんな賞を受賞するのでしょうか?11月10日に行われた表彰式に行ってきました。
会場になったのは東京・有楽町のよみうりホール。アワードでは、商品部門、販売促進・消費促進部門、流通部門、研究開発・新技術部門の4部門ごとの最優秀賞・優秀賞が選ばれ、表彰されます。加えて、東日本大震災被災地の復興に寄与する『食べて応援しよう!賞』、地域の食文化の保護・継承や食文化を活用した地域活性化に寄与する『食文化賞』、医療・福祉分野や観光分野との連携などにより国産農林水産物の消費拡大に寄与する『審査委員特別賞』の表彰も行われます。そして、すべての応募の中から最も優れた取り組みに、大賞の栄冠が贈られます。

表彰された各事業者・団体が壇上へ

いよいよこの壇上で各賞の表彰が行われます。
いよいよこの壇上で各賞の表彰が行われます。

まずは表彰に先立って、小泉武夫実行委員長が「今回の受賞者の方々はおいしい日本の未来に向けた架け橋となってくれています」と述べられました。

小泉武夫実行委員長からコメントをいただきました。
小泉武夫実行委員長からコメントをいただきました。

続いて赤池学審査委員長より「今年度のアワードは、産業、行政、大学、メディアなどさまざまな分野で食料自給率向上への意識が高まって、問題意識を持っていると感じました」と総評をいただきました。
次はいよいよ表彰です。受賞者の皆さんは壇上に立って、受賞の喜びや取り組みへの想い、今後の展望などを述べられ、その都度、会場からは温かい拍手が贈られました。

<大賞>
カゴメ株式会社 旬の国産トマトをストレートに味わう『カゴメトマトジュースプレミアム』

今夏、初めてカゴメトマトジュースプレミアムを出荷した8月5日を「トマトヌーヴォーの日」として販売を解禁しました。
今夏、初めてカゴメトマトジュースプレミアムを出荷した8月5日を「トマトヌーヴォーの日」として販売を解禁しました。

今夏に実った完熟トマトだけを収穫し、新鮮なうちに独自の技術でしぼり、香りを逃がさないようにすばやく充てんしてできた新しい味わいの『カゴメトマトジュースプレミアム』。そののどごしとさわやかな美味しさが好評で、今後2016年までには使用する国産トマトの量を1.5倍に増やすことを目指しています。

大賞を受賞したカゴメの方々と審査委員長
大賞を受賞したカゴメの方々と審査委員長

「これはトマトジュースの最高傑作です。国産の旬のトマトを、完熟した最もおいしい瞬間に収穫していますから、おいしさには自信があります。これからも日本の農業に貢献し、消費者の方々においしさをお届けしていきます」
(カゴメ株式会社・寺田直行社長)

<商品部門 最優秀賞>
株式会社大潟村あきたこまち生産者協会 / ネピュレ株式会社
『コメネピュレ』による新たな米需要の創出

コメネピュレは、パンをはじめスイーツ、アイスクリーム、麺類などさまざまな食品に使用でき、しっとりとした食感を楽しめます。
コメネピュレは、パンをはじめスイーツ、アイスクリーム、麺類などさまざまな食品に使用でき、しっとりとした食感を楽しめます。

農産物を素材そのままにピューレ状にする加工技術を活かして、お米のピューレ『コメネピュレ』を新開発。この『コメネピュレ』を使用した食品は、お米の甘みに加えてしっとりとした食感が楽しめるのが特長で、すでにコンビニエンスストアなどではパン数品目が販売中。大手流通や食品メーカーでも商品化が進行中で、熱い期待が寄せられています。

審査委員から表彰状を受け取る大潟村あきたこまち生産者協会、ネピュレの方々
審査委員から表彰状を受け取る大潟村あきたこまち生産者協会、ネピュレの方々

「試行錯誤を重ねて、おいしくて時間が経ってもかたくならずにしっとりとしたパンが完成しました。米の新しい分野として自信を持っています」
(株式会社大潟村あきたこまち生産者協会・涌井徹社長)

<販売促進・消費促進部門 最優秀賞>
全国漁業協同組合連合会 漁師自慢の魚『プライドフィッシュ』で水産物の消費を拡大

全国の漁師に各地の自慢の魚介類を季節ごとに選定してもらって、情報発信しています。
全国の漁師に各地の自慢の魚介類を季節ごとに選定してもらって、情報発信しています。

日本人の魚離れを食い止め、魚のおいしさを再認識してもらおうと、全国各地の漁師が選んだ本当においしい旬の魚を『プライドフィッシュ』とネーミングして消費者にアピール。公式Webサイトでの反響は大きく、さらに生産や流通現場からの反応も高まっています。

全国漁業協同組合連合会の方々と審査委員
全国漁業協同組合連合会の方々と審査委員

「魚のおいしさを、もう一度実感してもらい、平日は簡単に調理できる“ファストフィッシュ”を、休日には“プライドフィッシュ”を楽しんでもらいたいです」
(全国漁業協同組合連合会・長屋信博専務)

<流通部門 最優秀賞>
株式会社ローソン 食にまつわる問題を解決!
“健康”をキーワードに国産原料で商品を開発するミールソリューション

国産原料を使用したパン、ローソンファームの新鮮野菜、国産鶏肉のからあげクンなど、おいしさ・健康・国産食材にこだわる商品の数々。
国産原料を使用したパン、ローソンファームの新鮮野菜、国産鶏肉のからあげクンなど、おいしさ・健康・国産食材にこだわる商品の数々。

“おいしくて健康な食”を提供するための技術革新と新メニュー開発を展開。小麦の外皮に国産の米ブラン(米ぬか)を配合した『ブランパン』は、糖質を大幅に抑えることに成功しました。その他、健康に配慮した飲料やデザートの開発、すべて国産鶏肉の『からあげクン』など、健康と国産にこだわります。

審査委員から表彰状を受け取るローソンの方々
審査委員から表彰状を受け取るローソンの方々

「ブランパンの開発は4年がかりでした。今後もおいしく食べて健康に寄与する商品を開発し、国内の食材を活かしながら成長していきたいと考えています」
(株式会社ローソン・大山昌弘専務)

<研究開発・新技術部門 最優秀賞>
シャープ株式会社 『ヘルシオお茶プレッソ』で茶葉を挽いてまるごと飲む新しい習慣を提案

緑茶を急須で飲まない世代にもアプローチできて、新たな日本茶普及のきっかけにもなりました。
緑茶を急須で飲まない世代にもアプローチできて、新たな日本茶普及のきっかけにもなりました。

茶葉を“挽(ひ)く・沸かす・点(た)てる”まで1台でまかなう『ヘルシオお茶プレッソ』。急須で淹(い)れたお茶は茶葉の栄養成分が約30%しか抽出できないが、茶葉をまるごと使うため無駄がありません。挽いたあとの粉末茶を料理に使うことも提案。さらに緑茶だけではなく紅茶やほうじ茶まで温、冷、ラテにして飲むことができます。

シャープの方々と審査委員
シャープの方々と審査委員

「茶葉を挽く臼の部分の開発に苦労しました。摩擦熱を極力抑えながら約20ミクロンのきめ細かな粉末にすることができます。日本茶の消費拡大に寄与し、海外への展開も目指しています」(シャープ株式会社・沖津雅浩本部長)

西川公也農林水産大臣からご祝辞をいただきました。
西川公也農林水産大臣からご祝辞をいただきました。

表彰式の最後に、西川公也農林水産大臣が「国産農林水産物の価値を見いだし、食料自給率向上に貢献する取り組みが全国に広がっていることを心強く感じます」と受賞者にご祝辞を述べられました。事業者や団体の皆さんのアイデアの斬新さ、おいしさと国産食材への想い、試行錯誤を重ねてきた熱意などがひしひしと感じられる表彰式でした。

展示会では取り組みを消費者にアピール!

有楽町駅前広場の展示会場は大盛況!
有楽町駅前広場の展示会場は大盛況!

次にJR有楽町駅前広場で開かれている展示会場に行ってみました。ここでは、今回のアワードで受賞した団体がブースを出して、消費者の方々に直接、自分たちの取り組みを紹介しています。
会場はブースがぎっしりと並び、たくさんの来場者で大盛況。来場者の皆さんは各ブースの展示品を手に取ったり、担当者から話を聞いたりと、興味津々な様子です。ブースの担当者も取り組みについて熱く語っていました。

取材した中から、数カ所のブースをご紹介します。

「細麺なのにしっかりコシがある麺なんですね!食べてみたいです~」(こくさん)
「細麺なのにしっかりコシがある麺なんですね!食べてみたいです~」(こくさん)

「商品部門 優秀賞」受賞のサンポー食品株式会社。福岡県産のラーメン専用小麦『ラー麦』を100%使用した即席棒状ラーメンを発売しました。コシがあって伸びにくい細麺が特長ですが、開発は3年がかりだったそうです。この麺をとんこつの旨みを利かせたスープに合わせたラーメンが好評で、ラー麦の普及に貢献しています。

オリジナルキャラクターのお米丸とこくさんのツーショット!
オリジナルキャラクターのお米丸とこくさんのツーショット!

「販売促進・消費促進部門 優秀賞」を受賞した株式会社魚国総本社は、移動調理車を使って新潟県産コシヒカリの米粉を100%使用したピザを無償で提供する全国キャラバンを行っています。現在、26都道府県76市町村、計99ヵ所を訪問。訪れる先々でピザに旬の食材をトッピングしたり、食育紙芝居を上演して、子どもたちがお米や地域の食文化を楽しく学べるように工夫しています。

「乳しぼりをした2日後の朝に買える新鮮な牛乳です~」(こくさん)
「乳しぼりをした2日後の朝に買える新鮮な牛乳です~」(こくさん)

「流通部門 優秀賞」受賞のひまわり乳業株式会社は、『乳しぼりをした日がわかる低温殺菌牛乳』の商品名で、高知県産の牛乳を各地に展開。牛乳は、搾乳した瞬間から脂肪の酸化などによって風味の劣化が進むため、可能な限り時間をかけない流通のしくみをつくりあげ、搾乳した2日後の朝には店頭に並ぶという奇跡の物流を実現しました。

「菜の花さんは食用にも油にも燃料にもなるからすごいです~」(こくさん)
「菜の花さんは食用にも油にも燃料にもなるからすごいです~」(こくさん)

「研究開発・新技術部門 優秀賞」を受賞した東北大学大学院 農学研究科の菜の花プロジェクト。塩害に悩まされている被災地の農地復興を目的に、残留塩分の多い土壌でも生育する菜の花の育種研究を行い、すでに食用菜の花や食用油などの食品、キャンドルなどの商品、バイオディーゼル燃料の製造などを実現しています。

「赤ちゃんにも、お米さんそのもののおいしさを伝えるです~」(こくさん)
「赤ちゃんにも、お米さんそのもののおいしさを伝えるです~」(こくさん)

「審査委員特別賞」を受賞した株式会社Green Mindは、兵庫県三田市産のお米と水でつくった完全無添加のおかゆの離乳食を製造・販売。ペースト状から粒状まで月齢に合わせた4商品があります。味覚が形成されるといわれる離乳期からお米のおいしさを伝え育てる食育と、米づくりをしている農家を支援することを通して、食料自給率の向上につなげていきます。

「受賞商品を買って帰るです~」(こくさん)
「受賞商品を買って帰るです~」(こくさん)

なお、ここで展示されている商品のいくつかを販売するイベントも、近くの交通会館で開催されていました。
また、1月からは日本全国45の地方新聞社が厳選した逸品を集めたお取り寄せサイト47クラブでも一部の商品が販売されます。

みんなで食料自給率の向上への一歩を!

今回、『フード・アクション・ニッポン アワード2014』の表彰式と展示会を取材して、食料自給率の向上を目指して国産農林水産物の消費拡大へと具体的に行動している方々がこんなに多いことを改めて実感しました。そして、皆さんが自分たちの取り組みに誇りを持って、さらに先へと活動を積極的に進めていることに感動しました。こうした取り組みが継続され、今後さらに新しい取り組みが生まれることでしょう。来年どんな取り組みが受賞するか楽しみになってきました。
また、私たち消費者一人ひとりも、こうした取り組みの後押しをしていくことが大切です。まずは、ここで紹介された商品を店頭で見かけたら、手に取ってみませんか?それが私たちができる食料自給率向上への一歩だと思います。

(Mogu・Maga編集部)